副業行政書士の収入と業務

行政書士

今回は、副業行政書士の収入と
業務について紹介していきたいと
思います。

まず気になるのは収入ですよね。

副業行政書士のリアルな収入は、
0-10万円/月です。

数千円の仕事が
5,6件来ることもありますし、
2-3.か月かけて10-20万円の
仕事の依頼があることもあります。

全然来ない時ももちろんあります。

土日だけ副業行政書士でも大丈夫です。

ただし、副業といっても、
お客様の依頼にしっかりと答える
責任がありますから、

月数万円稼げればいいや、
という軽いお小遣い稼ぎ感覚で
やっていけるほど甘くはありません。

副業で行政書士をやるのであれば、
将来の独立・専業行政書士として
やっていくという強い意志を持って
仕事に取り組んだほうが良いと思います。

本業をおろそかにしない

副業で行政書士をやるということは、
本業がある、ということです。

絶対に、本業をおろそかに
しないでください。

副業で行政書士をやるのであれば、
会社から帰った後、あるいは休みの日に
行うことになります。

これはかなりたいへんなことで、
強いメンタルが必要です。

また、副業で行政書士をやる場合、
サラリーマンであれば、
会社の了解を取ることが望ましいです。

会社がお客さんになることもありますし、
同僚や上司がお客さんになることも
あるからです。

ただ、何らかの事情で会社に
言うことができない場合も、
本業に影響が出るような業務は
避けるようにしましょう。

仕事がないときはとにかく勉強

副業行政書士は、積極的に
営業活動をする時間が取れないです。

ですから、行政書士開業直後は
ぜんぜん仕事がありません。

休日に行政書士業務をしようと思っても、
仕事が来ない…

そんなときは、勉強しましょう。

勉強すべきは、行政書士の
具体的な業務についてです。

市役所や県庁、国交省や
法務省・農林水産省などの
行政機関のホームページ、
裁判所のサイトなどを
覗いてみてください

国税庁 相続税など

様々な許認可申請のやり方が、
丁寧に説明されています。

どんな手続きがあるのかをまずは理解し、
各手続きの基本を押さえるように
してください。

ダブルライセンスについて

他仕業の資格は、
あるにこしたことはないですが、
無くても大丈夫です。

もし狙うのであれば
宅建士はおすすめです。

宅建士は、都市計画法や農地法など、
行政書士業務に絡む内容を学べますので、
実務のための基礎固めという意味で
勉強するのは良いと思います。

それと、知識として持っておきたいのは、
財務会計知識です。

簿記でもいいのですが、
中小企業診断士の財務会計分野の
入門書の方が、実務には役立つと
思います。

副業行政書士の業務について

行政書士の業務は、大きく分けると
「許認可申請」と「民事」があります。

許認可申請とは、
建設業許可が代表的です。

行政書士の建設業許可申請業務

他にも農地法の許可申請
自動車登録申請、宅建業許可申請、
開発行為許可申請、飲食店営業許可申請、
著作権登録申請など
様々な業務があります。

個人からの依頼はもちろん、
会社などの法人が依頼先のことも
あります。

民事とは、相続案件、離婚案件、
交通事故案件などです。

行政書士で食っていくには、
メイン業務を決めろ!といわれますが、
副業行政書士の場合は逆です。

広く浅く、実務知識を学んでください。

お客さんから受ける様々な相談に
答えれるようにしておきましょう。

メイン業務を決めるのは、実績を積み、
専業でやっていくと決めたときでも
決して遅くはありません。

民事or許認可

副業行政書士は、
個人相手の届出・許可申請と
民事案件の相談を受けるのが
仕事の柱となります。

たとえば、

田んぼに息子や孫の家を
建てる計画がある地主の
農転5条届出・許可や、

行政書士の農地転用許可申請業務

ネットで車を購入する人の
車庫証明などです。

行政書士の車庫証明業務

民事案件であれば、
個人相手の相続や遺言書の相談、
離婚案件などの対応が仕事になります。

行政書士の相続業務

お客さんの会社が休みである
土日祝日や夜間に打ち合わせと
なることが多く、

土日だけ行政書士業務を行う場合は
ピッタリだと思います。

民事は、お客さんとの
強い信頼関係が必要で、
収入発生タイミングが読めないのが
ネックです。

しかし、受注できれば
大きな収入となりますし、
街の法律家としての自信もつきます。

民事案件を対応する場合、
非弁行為や税理士法違反にならない
範囲で業務を行う必要があるので、
そこだけは気を付けてください。

企業からの許認可申請の依頼は、
行政書士の独占業務であり、
単価が大きいです。

ぜひとも取りたいところなのですが、
なかなか入ってきません。

本業絡みの取引先などから
相談がある場合がありますので
知識はしっかりと持っておきましょう。

土日だけ行政書士

個人のお客さんは、
基本的に土日休み。

そして多くの専業行政書士の方は、
土日休みです。

だからこそ土日に連絡がつく行政書士、
夜間対応できる行政書士は貴重であり、
強力なウリとなります。

副業で行政書士をやるのであれば、
専業行政書士ができない、
あるいは避けている案件を
積極的に取りに行きましょう。

活動できるのが土日だけとなると、
法人相手の許認可申請などは
難しいかもしれません。

でも、お客さんが個人の場合であれば、
土日に相談を受け、書類を作ることは
できます。

土日に書類作成業務を請け負って、
平日に官公署に出向くのは
お客さんとすることで、
お値打ちな料金設定にできます。

また、農転許可申請であれば
住宅会社や不動産屋の営業マン、
車庫証明であればディーラー営業から
依頼が来ることもあります。

彼らは、土日が仕事です。

土日に連絡がつく行政書士は
心強い味方と思ってもらえるでしょう。

信頼関係が築ければ、
平日に官公署に出向く必要がある場合、
彼らに手伝ってもらうこともできます。

また、ネットで車を販売している業者から、
新規で車庫証明の依頼の電話が
入ってくることもあります。

できる限り対応することで、
信用・信頼を得ることができます。

行政書士は、業務範囲がとても広く、
今回紹介した業務以外にも
様々な仕事の受注の仕方があります。

ぜひ、自分しかできない
副業行政書士を目指してください。