「行政書士はやめとけ」と言われるワケ

行政書士

「行政書士は食えない。やめとけ」
「行政書士って何?それ食えるの?」

よくこう言われますけど、
確かに一理あるよな
と思ってしまうところも、
正直あります。

こんにちは。
福井県福井市の行政書士、
太田哲郎です。

今回は、行政書士で起業するのは
やめとけと言われる理由について
考えてみたいと思います。

やめとけと言われるワケ①「何をする人かわからない」

「行政書士って何してる人ですか?」

小学生に聞かれたら、
何と答えればよいでしょうか?

警察は、悪い人を捕まえる人。
消防士は、火を消す人。
医者は、病気やケガを治してくれる人。
大工さんは、家をつくる人。
弁護士は、裁判で弁護する人。
ヤ〇ザは、悪い人。

では、行政書士は…?

法学部の学生でさえ、
こう聞かれると言葉に詰まって
しまうかもしれません。

「あなたに寄り添う、街の法律家」
では、ぼんやりしすぎです。

行政書士には、取り扱える業務が
1万種類以上あります。

行政書士といっても取り扱っている
業務が全然違いますから
○○屋と一言で言うのは
難しいかもしれません。

行政書士が何をしている人か分からない。

これがやめとけと言われる
理由のひとつです。

やめとけと言われるワケ②試験が難しい。

行政書士は世間一般的に見て
難易度の高い資格です。

何年がんばっても、一向に
受からない人も決して少なくありません。

人生を試験で棒に振る、
なんてこともあるので
それを分かっている人は
やめとけというかもしれません。

やめとけと言われるワケ③実務ができない。

行政書士試験合格者の多くは、
実務を全く知りません。

行政書士試験合格に必要な知識と
実務で必要な知識は全く違います。

ペーパー試験の知識を実務で活かす機会は、
ほぼゼロなのです。

たとえば、
行政書士の主要業務である建設業許可、
これには、建設業法の知識が必要ですが、
試験には一切出ません。

加えて、社会に出て実務経験を積む機会も
ほとんどありません。

税理士や司法書士は、事務所勤務で
実務経験を積むことが多いですが、
行政書士の求人は皆無。

経験を積む機会が
全くないというのが現状です。

「やめとけ」といわれるのも
仕方のないことなのかもしれません。

実務を覚えようとなったら
勉強は必要です。

まずは、役所から出されている
マニュアルを理解するところから。

試験合格するレベルの真剣度で
勉強すればなんとかなります。

しっかり読んで、
分からないところは電話で聞く。

専門家である以上、
真剣に実務学ぶ必要がある
ということは
理解しておきましょう。

やめとけと言われるワケ④お客さんがいない。

行政書士で開業しようが、
ラーメン屋をオープンしようが、
ボーっとしててもお客さんが
来ないのは当たり前です。

一般的には以下の3つにより
集客を確保します。

①飛び込みやDM、TELアポ
②ホームページ
③紹介

集客ノウハウやセールス方法などの
マーケティング(売る仕組みづくり)
については、一度勉強をすると
よいかもしれません。

待っているだけでは仕事は来ません。

営業活動に抵抗を感じる人であれば
「やめといた方がいい」と
思われるのかもしれません。

以上、行政書士はやめとけと
言われるワケについて
考えてみました。

逆に言うと、やめとけと言われるワケに
ピンとこないのであれば、
それは行政書士に向いている
ということなのかもしれません。

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