行政書士としての最初の仕事

行政書士

頼まれごとは、試されごと。

自分の能力を最大限発揮すれば
ギリギリ対応できる頼まれごとしか来ない、
とはよく言ったもので、

私の行政書士としての最初の仕事は、
それを象徴するようなものでした。

今回は私が初めて行政書士の
仕事をもらったときのことについて、

どうだったのか、うまくやれたのか、
どんな気持ちだったのか…などを
語ってみようと思います。

仕事は、突然来ました。

運がいいのでしょうか。

仕事は突然やってきました。

お客様から、

「車のローンの支払いが終わったので
 名義変更しようと思うんだけど
 どうすればいいの?
 軽なんだけど」

と相談をもらいました。

私は一生懸命、
お客様の質問に答えます。

お客様には、

ローンの払いが終わったとしても、
車検証の所有者はディーラーの
ままであること、

名義変更をしないと、
車を売ろうとしたときに売れない、

ということを丁寧に説明しました。

すると、あっさり

「それじゃあ、お願いします」

とのお言葉をいただきました。

素直にうれしかったです。

最初の仕事は、軽自動車の名義変更

軽自動車の名義変更、
いわゆる所有権留保の解除と
所有権移転申請。

マイカーローン完済後の車の所有権解除と移転手続きの仕方

これが私の行政書士としての
最初の仕事です。

「名義変更は慌てていない」
とお客様が言ってくれたので、

手続きがをするのは初めてで
不慣れでご迷惑をかけるかもしれない
ということを正直に伝えまして、
了解いただきました。

その日のうちに、早速仕事開始です。

まずは、実務知識は全くありませんので
とりあえず運輸支局に行って
情報収集からです。

「…軽自動車の名義変更はここではできません。」

「!!!?」

ここで初めて知りました。

軽自動車の名義変更は、
運輸支局じゃなくて
軽自動車検査協会に
行かなくてはいけないようです。

ひとつ勉強になりました。

その足で軽自動車検査協会に出向いて、
情報収集です。

相談窓口みたいなところがありまして、
そこでお姉さんが丁寧に教えてくれます。

■名義変更に必要なものが書かれた書類
■軽第1号様式(自動車検査証記入申請書)
■軽自動車税申告書の原本
■それらの記入例

をもらいました。

また、

■軽自動車所有者承諾書
 ※所有者であるディーラーが、
  ローン支払いが終わったので
  名義変更してもいいよ、
  と承諾した書類。
  ディーラーのハンコが押してある。
■申請依頼書
 ※名義変更の委任状みたいなもの。
  これもディーラーのハンコが
  押してある。

ローンが終わったことを
お客様からディーラーに伝えてもらって
書類を送ってもらうようにとのことでした。

ネットの情報も大事なのですが、
やはり自分でちゃんと聞きに行ったほうが
理解が深まります。

申請する場所の雰囲気を味わえましたし、
何より職員の人が親切だったので
安心できました。

早速、お客様にこのことを
伝えました。

書類をお客様から受け取るまで
何もすることがありません。

3週間後

3週間後、お客様のところに
ディーラーから2枚の書類が届きました。

これを受け取ります。

これが、軽自動車所有者承諾書。

これが、申請依頼書。

あとは、車検証を見ながら

軽第1号様式
(自動車検査証記入申請書)と

軽自動車税申告書に必要事項を記入し
軽自動車検査協会に提出するだけです。

まず、 軽第1号様式
(自動車検査証記入申請書) 。

そして、軽自動車税申告書。

これらとお客様の車検証を持っていけば
おそらく大丈夫です。

いざ提出!

持物は、車検証原本、軽第1号様式、
軽自動車税申告書、軽自動車承諾書、
申請依頼書。

軽自動車の場合はお金かかりません。

書類は書類を提出すると、

「〇番窓口にこれを持っていってください。
 次に〇番窓口に行ってください。
 最後に〇番窓口に書類を出したら、
 掛けてお待ちください。」

時間帯が良かったのか、
全然混んでなくてサクサク進みます。

待っているとほどなく呼び出され、
カウンターに行くと、
ちゃんと変更が終わった車検証と
軽自動車申告書の控えを渡されました。

新しい車検証の所有者のところが、
「使用者に同じ」に代わっています。

これが、軽自動車申告書の控えです。

任務完了

自分のだったら気楽にやれるのですが、
なんせ仕事です。

ちゃんと手続きできるか、
とても不安でしたが、
無事やり遂げることができました。

行政書士に限らず、
どんな仕事でも最初は
こんな感じだと思います。

最初は緊張するけど、
今の実力を最大限発揮すれば
対応できない仕事はありません。

行政書士で開業したのであれば、
自信をもって仕事を受けましょう。

そして、初心を忘れることなく、
お客様からの依頼に対応すれば
きっと未来は明るいです。

コメント