行政書士は副業に向いている?

行政書士

行政書士として専業でやっていくか、
それとも副業からはじめて
経験を積んでいくか…

こんにちは。
福井県福井市の行政書士、
太田哲郎でございます。

もっと自由に過ごしたい、

自分のために、
自分のやりたいことに
時間を使いたい。

新しいことに挑戦したい。

もっと人生の選択肢を増やしたい。

こう思っている人にとって
起業はとても魅力的に感じると
思います。

しかし、起業というのは
大きなリスクを背負うことに
なります。

だから私は、将来の独立起業のために
副業で行政書士をやってみる
というのはアリだと思っています。

「行政書士を副業にできるんですか?」

たとえば中小企業診断士や社労士は、
会社に雇われて働くことができます。

しかし、

行政書士は会社のために
行政書士業務を行う事はできません。

「○○会社の行政書士です。」

ということができないんですね。

各都道府県の行政書士会の会則では、
会社に行政書士として雇われることは
禁止とされています。

なぜなら、行政書士には
依頼に応ずる義務と守秘義務があり、
会社に属する行政書士の場合、
これらの義務が果たせないからです。

ですが、

会社とは別に独立した行政書士として
報酬を受けることはできます。

つまり、

副業で行政書士として
活動することは可能だということです。

近年、働き方が様変わりしてきました。

ちょっと前までは、

「副業はだめだよ」

という会社がほとんどだったのですが、
最近では推奨する会社も
増えているようですね。

2018年に厚生労働省は、
「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
を出しました。

老後の資金は
自分で用意しないといけませんし、
自分で資産形成していく
必要があります。

会社は社員に、
自分の会社にコミットしてほしいが、
それに見合った給与は出せない
という状況が続いています。

いい会社に入って、
目の前の仕事をがんばって
会社に貢献すれば、老後も安泰
という時代は終わりました。

今は個人の時代であり、
自己責任の時代です。

自分の身は自分で守れ
ということです。

「じゃあいっそ、
 会社を辞めて独立しようか!」

と思ったバイタリティー溢れるあなた。

私は、応援したい気持ち半分、
やめたほうがいいんじゃないの?
と思う気持ち半分です。

子どもは育ちざかり、
35年の住宅ローンを抱えた人が、
収入0にして独立起業するというのは
リスクが大きすぎると思います。

副業行政書士のメリット

独立開業はいったん待って
副業で行政書士してみるのは
どうでしょうか?

理由は3つあります。

①社会的地位が得られること。
②将来性があること。
③年老いてもできること。

行政書士に登録したらわかるのですが、
まったく実務経験がなくても、

「先生!」

と呼ばれます。

初めてそういわれたときは、
なんとも照れ臭い、
でもちょっと誇らしい、
そんな気持ちになります。

慢心するのはダメですが、
自信と自尊心は、生きていくための
活力になります。

他の副業と決定的に違う点です。

ぜひ味わってみてほしいと思います。

・・・

行政書士を副業としてやるのは、
大きなメリットがあります。

それは、何といっても
本業の収入があるということ。

行政書士は実務経験を積む就職先、
つまり行政書士事務所の求人は
ほとんど無いというのが現状です。

実務経験がなく独立するのは
たいへん危険だというのは、
言われなくてもお分かりだと
思います。

専業で行政書士を開業した場合、
いきなり無収入になるわけです。

結婚して、家族を支えていかなければ
ならないのに売り上げが立たない、
なんてことになったら悲惨です。

本業からの収入があれば、
それがセーフティーネットとなり、
日々の生活を気にすることなく
実務に励めます。

失敗を恐れず、いろんなことに
チャレンジできるのです。

行政書士は、
決して簡単な仕事ではないので、
やっていくにはどうしても
実務経験が必要です。

副業行政書士であれば、
小さな仕事から成功体験を積み重ね、
実力をつけていくことができます。

人脈も広がり、できることが
指数関数的に増えていきます。

ビジネスで大事なのは
継続することです。

ビジネスは、
お金が無くなった時につぶれます。

逆に言うと、
運転資金さえあれば、
仮に売り上げが立たなくても
つぶれることはありません。

そして、長くやっていくことにより、
まぐれ当たりすることがあります。

そのまぐれ当たり一発で
事業がドーンと拡大するかも
しれません。

くじ引き1回で大当りを引くのは
無理かもしれませんが、
100回、1000回と引いていけば
きっと1つは大当りするでしょう。

副業行政書士のメリットは、
本業さえあればつぶれることがなく、
事業を継続できるというのが
本当に大きなメリットです。

副業行政書士で
地道に活動することでチャンスを待ち、
見込みが立った時点で本業に切り替える
というプロセスが、

最もリスクを抑えた
自己実現への近道だと
私は思うのです。

副業行政書士がやっておくべきこと

「副業行政書士と言っても
 始め方が分からない!」

「副業行政書士の
 具体的なやり方は?」

私はサラリーマンをしながら
行政書士を登録しました。

何の前知識もなく、
無計画に登録したものですから、
仕事の始め方、やり方が
全く分からない・・・

呆然としたのを覚えています。

こんな無駄な時間の使い方を
他の人にはしてほしくないと
心から思いますので、

ぜひこれから説明する
副業行政書士の始め方・やり方を
頭に入れておいてください。

行政書士を副業とするにあたり、
まず最初に、絶対にやらなければ
いけないことがあります。

それは、

「あなたがだれで、何ができるか」

ということを知ってもらうことです。

そのためには、
営業活動が必要です。

とはいえ、本業がありますから
飛び込み訪問やポスティングを
する時間などありませんし、
広告を打つお金もありませんよね。

だから、
インターネットを活用するのです。

webマーケティング

副業行政書士の集客には、
ホームページ開設、ブログやtwitter、
Facebookによる情報発信など、
webマーケティングが必須です。

これを活用しない手はありません。

副業行政書士の活動時間は、
休日や平日の夜です。

この時間を使って、まずはしっかりと
webマーケティングを学び、
ホームページのコンテンツを充実させ、
ブログの記事を書くのです。

当たり前の話ですが、
行政書士を副業とするためには、
「お客様」が必要です。

仕事を依頼してくれ、
報酬を払ってくれる人が必要なんですね。

そのためには営業活動が必要です。

行政書士の仕事の多くは
スポット的なものです。

だから営業は「常に」必要になります。

これは専業であっても同じこと。

ホームページや
ブログのコンテンツの量を増やし、
質を高めていってください。

24時間365日、
本業で忙しいあなたに代わって
営業活動をする仕組みを
構築していきましょう。

人脈作り

同時並行して
やらなければいけないこと。

それは人脈作りです。

人脈作りと言っても
難しいことをする必要は
ありません。

まずは、家族や親族、
友人・知人にあなたができることを
伝えましょう。

あなたの知り合い全員が、
あなたが行政書士として
何ができるかを知っていますか?

おそらく知らないと思います。

だから、身近な人から、
丁寧にあなたができることを
伝えるのです。

それから、
行政書士会の研修や異業種交流会に
参加するというのも
とても良いと思います。

そこでは、
ただ名刺交換するだけでなく

「この人と一生の付き合いをするんだ!」

というポジティブな意識で
参加するようにしてください。

きっとあなたの
協力者が見つかるはずです。

低い目標を設定しよう

副業行政書士を
継続していくためのポイントは、
高い目標を設定しないということです。

一般には、

「高い目標を設定し、
 そこから逆算して
 やるべきことを洗い出せ」

なんてことが言われていますが、
あまりにも目標までの距離が遠すぎると、
やるべきことが多すぎて
フリーズしてしまいます。

フリーズしてしまったら
何もできません。

それよりは、

「今日はブログ記事をひとつ書く!」

みたいに、
だれでもできるような目標を設定し、
そのプロセスを楽しんでください。

これが、
副業行政書士を継続するポイントです。

行政書士は、
登録費用で約30万円、
会費で年間約8万円なので、

お財布にやさしく起業できるのが
大きな魅力です。

あと必要なのは、
ちょっとの勇気だけ。

行政書士試験、
メチャクチャ大変でしたよね。

私は思い出したくもありません。

こんなに難しい資格を
せっかくがんばって取ったのに、
それを活かさない人も多いのです。

本当にもったいないと思います。

一生懸命勉強して取った資格だからこそ、
その資格とを無駄にしないでほしいです。

副業行政書士から
新しい人生の第一歩を
踏み出してみませんか?

↓の記事も参考にどうぞ。

行政書士、
開業届を出さないとどうなる?

副業で行政書士は会社にバレる?

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