副業で行政書士は会社にバレる?副業を会社に隠し通すための3つのポイント

行政書士

「副業行政書士は、会社にバレる?」

大丈夫です。

ただし…

こんにちは。
福井県福井市の行政書士、
太田哲郎です。

今回は、副業行政書士のお話です。

副業行政書士が会社にバレないために
押さえておかなければいけないことが
あります。

ポイントは3つです。

今回は、この3つのポイントについて、
専門用語を使わず、超基本的なところから
一つ一つ丁寧に、できるだけやさしく、

小学生でも理解できるように
かみ砕いて説明していきます。

今回のお話は、副業が波に乗って、
いざ独立起業しよう!
と思ったときにも必ず役立ちます。

知識として、
ぜひ頭に入れておきましょう。

まず、

「副業がどうやって会社にバレるのか」

ということについて
見ていく必要があります。

副業が会社バレるときって
決まっています。

①自分でペラペラ話してしまう
②本業が疎かになる
③住民税でバレる

・・・

「住民税でバレる・・・って何?」

と思いますよね。

③について、
副業がバレる流れは以下の通りです。

■副業で儲かった
  ↓
■確定申告をして、所得税を払う
※この時点ではバレてません。
  ↓
■行政が住民税の計算をするときに、
 会社の給料と副業の所得を
 合算した所得で住民税を計算し、
「まとめて会社に請求」する
  ↓
■会社の財務・経理担当者が
 高額な住民税の請求を見て、
 不審に思う
  ↓
■副業が会社にバレる

つまり、住民税によって、
副業が会社にバレないように
するためには、

住民税を「まとめて会社に請求」
されないようにしなければいけない

ということになります。

それは簡単です。

「確定申告時にひと手間加え」
ればよいのです。

もう少し詳しくいきましょう。

③の住民税でバレる、
について理解するためには、
住民税について知っておく
必要があります。

住民税とは、市や県に払う税金で、
一定額以上の所得があった人に、
翌年、請求されます。

市町村や都道府県に払う
所得税みたいなもんだと
思っておけばよいです。

つまり住民税は、
所得が少ない人は少ない
所得が多い人は多い
という性質があるということです。

会社員の場合、
住民税の請求は、会社にいきます。

毎月の給料から
天引きされているわけですね。

だから、会社員の人は、
住民税について意識したことが
ないかもしれません。

で、

住民税で副業がバレるのは、
住民税の請求が会社に来たときです。

会社の給料に対して、
住民税の請求が異常に多い場合、
経理担当者は疑います。

「こいつの住民税の請求額、
 おかしいんじゃないか?」

と考えます。

去年、住民税が1年で20万円だった人が、
給料も上がっていないのに、
今年急に40万円の請求が来たら
だれだっておかしいと思いますよね。

「さては、副業で稼いでやがるな」

と結論付けるのは当然のことです。

さきほど、副業がバレないために

「確定申告時にひと手間加える」

と言いましたが、具体的にはこうです。

確定申告のときに、
確定申告書の住民税に関する事項で、
「自分で納付」を選択 する。

これで会社にバレることはありません。

③については、
ここまでわかっていれば十分です。

・・・

ただ、①と②でバレるケースの方が、
実は多いような気がしてまして、
こちらの方がむしろ重要じゃないかと
思うんですよね。

①についてですが、
副業で1円でも稼げるようになると
うれしくなって、だれかに
言いたくなってしまうものです。

飲み会の席などで、つい
ポロっと言っちゃったことが
一気に広まってバレる。

よくあることです。

承認欲求を満たしたい気持ちは
十分にわかりますが、
バレたくないのであれば
口を閉じる。

徹底しましょう。

②もバレます。

副業の仕事を
就業時間中にやってしまう。

とか、

副業で使う書類を
会社のコピー機で印刷してしまう。

など。

本業を疎かにして、
副業にガンガン力を入れていると
必ず周りに気づかれます。

人は、他人のことを
見ていないようで
見ているものです。

違和感があると
気づいてしまうのです。

副業は、あくまで副業ですから、
バレたくないのであれば、
本業に集中してください。

・・・

それと、そもそも、

「副業がバレちゃいけないのか?」

って話があるんですけど、
どうでしょうか。

勤めている会社が、
定年まで面倒を見てくれる時代は
終わりました。

今は、「個人の時代」と
言われています。

例えば、
行政書士を副業でやるとなると
会社にもいろんなメリットが
あると思います。

ほかの副業でもそうです。

やりたいことがあるのであれば、
本業に全力を尽くし、
会社に貢献することを
しっかりと伝えたうえで、

会社に副業を認めてもらう。

一つの選択肢として
あってよいのではないでしょうか。

いずれにしても、
副業をやるということは
経済的に自立しようという
気持ちの表れであり、

私は、そんな前向きな人を
応援したいと思っています。

今回の話が、お役に立てれば
うれしいです。

こちらの記事も併せて参考にしてください。

行政書士を副業にする!
オススメの始め方・やり方

副業行政書士は
開業届を出さないといけないのか?

・・・

・・・

さて。

ここから先は、確定申告について、
そのやり方も含めて
触れていきたいと思います。

というのは、上で、
副業がバレないために

確定申告書の住民税に関する事項で、
「自分で納付」を選択 する。

というひと手間が必要だと言いましたが、

これは確定申告の、
どのタイミングで行うのか?

ということが、さっきの説明だけでは
ちょっとぼんやりしすぎていた
かもしれない、と思ったからです。

ですから、副業している人の
確定申告がどういうものかということを
説明していきます。

副業行政書士 会社にバレない確定申告

副業で行政書士は、
一つの選択肢だと思います。

独立して行政書士一本で
やっていくのは不安。

だけど、

会社の給料だけでは足りなくて
もう少し収入が欲しい。

将来、行政書士として独立するために、
会社員のときに実務経験を
積んでおきたい。

ということで、
副業で行政書士をやっていこうと
思っている人もいるのでは
ないでしょうか。

行政書士として、
企業コンサルなどをする場合は、
ある程度の税務知識も
必要になってきます。

副業行政書士で稼いで、
ちゃんと確定申告をするというのは、
良い経験になると思います。

・・・

「・・・確定申告って何?」

副業行政書士で稼げるようになると、
確定申告ってどうすればいいのか、
という疑問が湧いてくるのでは
ないでしょうか。

いくらから確定申告すればいいのか、
どうやって確定申告するのか、
など心配だったりしますよね。

というわけでここからは、
副業で行政書士をする場合の
確定申告のやり方を
解説していこうと思います。

この記事を読めば、

副業行政書士は、
確定申告が必要なのかどうか

が分かります。

また、

自分で一から確定申告できる

ようになります。

さらに、

確定申告をしても

こうすれば、副業行政書士が
会社にバレない!という具体的な手順

も紹介します。

副業行政書士で確定申告は必要か?いくら稼いだら確定申告するのか?

まず、

副業行政書士で確定申告は必要か

ということですが、

そもそも確定申告は副業で稼いだお金が
一定の金額になるまでする義務は
ありません。

確定申告の義務が発生するのは、
年間20万円の収入・所得を超えた時です。

確定申告の義務が発生するのは、年間20万円の収入・所得を超えた時

副業には2つあります。

一つ目は、アルバイトの場合です。

ここで得た収入は
給与所得に区分されます。

年間の収入が20万円を超えると
確定申告が必要になります。

二つ目が、
個人でできる副業をした場合です。

アフィリエイト、クラウドソーシング、
せどりなどが最近のはやりで、
副業行政書士もこれに当たります。

ここで得た所得は、
雑所得に区分されます。

雑所得も年間の所得が20万円を超えると
確定申告の必要があります。

収入と所得

コンビニなどでアルバイトをした時は、
「収入」が20万円を超えると
確定申告です。

収入は、給与の額です。

個人でできる副業をした場合は、
「所得」が20万円を超えたときに
確定申告となります。

所得は、

売上(収入)から経費を引いたもの

つまりつまり利益ということです。

雑所得に当たる副業は、
行政書士以外にもたくさんあります。

例えばアフィリエイトや YouTube、
クラウドソーシングでのライター業務
などです。

ちなみに、メルカリ、ヤフオクなどで
不用品を売ったりして得た収入は、
所得税の課せられない譲渡所得に
当たります。

仕事では、経費に当たるものが
いろいろあります。

たとえば、

勉強のためのセミナー代や書籍代
パソコン購入費
カフェで作業するときのコーヒー代

などです。

売上が20万円を超えたから
確定申告しなければいけない
わけではなく、

そこから年間で使った経費を引いて、
その利益が20万円を超えたときに
初めて確定申告の義務が
発生するということです。

経費になるものはたくさんあります。

そこを踏まえて、
自分は確定申告が必要なのかどうか
というの判断してください。

参考

副業行政書士で、所得が48万円を超えるのであれば、事業所得として申告する方が、節税メリットがあります。行政書士として開業届を出せば、青色申告という確定申告の方法が使えることになり、所得は事業所得になります。青色申告にすれば、最大65万円の控除があったり赤字予算年間繰越たり。などいろいろな節税メリットがあります。副業行政書士の仕事が軌道に乗って、所得が多くなってきたら、開業届を出しましょう。

行政書士で開業届を出して、青色申告する

副業行政書士で確定申告したら、会社にバレるのではないか?

確定申告をすることで
副業が会社にバレることはないので
安心してください。

所得が20万円を超えている場合は、
必ず確定申告してください。

ただ、確定申告の際に
ひと手間加える必要があります。

確定申告書の住民税に関する事項で、
「自分で納付」を選択するのです。

これで、副業行政書士は
会社にバレません。

具体的なやり方は、後ほど、
確定申告のやり方のところで
解説します。

確定申告しないとどうなるのか、
ということですが、以下のような
ペナルティがあります。

無申告加算税は15%または20%、
重加算税は最大40%、
延滞税は年利最大14.6%

けっこうでかいです。

ですから、
確定申告は必ずするようにしましょう。

副業行政書士の確定申告、具体的なやり方

準備するもの

副業行政書士の
確定申告のやり方ということで、
まず準備するものがあります。

準備
  • 源泉徴収票
  • マイナンバーが分かるもの
  • 副業に係る雑所得の金額の計算表
    (国税庁HPからダウンロード)
  • パソコンかスマホ

副業に係る雑所得の金額の計算表は、
国税庁のホームページから
ダウンロードできるのですが、

確定申告で提出する書類ではないので、
経費の額とか利益の額が
分かるのであれば
作る必要はありません。

確定申告書を作る

確定申告書は、
国税庁のホームページから作れます。

金額を入力だけですので、昔と比べて
ずいぶん簡単になりました。

確定申告で検索すれば、
国税庁の確定申告書作成コーナーが
出てきますので、
そこから入っていきます。

国税庁のホームページからでも
入ることができます。

作成開始のボタンを押します。

税務署への提出方法を選う際、
申告が初めての人は、印刷して
郵送などで提出がオススメです。

プリンタの動作確認と
利用規約に同意する画面が出るので、
先に進んでいきます。

令和〇年分の申告書等の作成
というところでは、
所得税を選択します。

他のものは関係ありません。

作成開始ボタンを押します。

そのあと、生年月日を入力して
申告内容に関する質問に
回答していってください。

人によっては、違う回答になる場合も
あると思いますので、
ご自身に合うものを選んでください。

次に、源泉徴収票の入力をします。

収入金額所得金額の入力という
表が出ますので、
給与所得の入力するボタンを
押します。

書面で交付された
年末調整済みの源泉徴収票の入力で
入力するを押します。

給与所得の入力という
画面が出てくるので、
源泉徴収票を見ながら
埋めていきます。

どこに何を入力するかというのが、
横に図でで分かりやすく
書いてあるので迷うことはないと
思います。

入力できたら、
入力内容の確認から次へ進みます。

入力後、収入金額所得金額の入力
という画面に戻るので、
給与所得が入力されているのを
確認してください。

次に雑所得の入力、
つまり副業の所得の入力を
していきます。

雑所得の中の
業務・その他の入力するボタンを
押します。

雑所得の入力という画面が
開きますので、入力するボタンを
押します。

副業の所得はその他です。

業務に該当しますか、のところは、
はい、を選びます。

いいえを選ぶときは、
暗号資産の利益、
つまり仮想通貨を売った時の
利益がある場合だけです。

そして、収入と必要経費を入力します。

これは、副業に係る雑所得の金額の
計算表を元に入力します。

作っていなくても
金額が分かっていれば、
そのまま入力で構いません。

源泉徴収額のところは、
支払調書の源泉徴収額を入力するのですが
無い方が多いと思いますので、
その場合は入力はしなくて構いません。

終わったら、最後は入力内容の確認を
押して閉じましょう。

確認画面が出るので次へ進むと、
また元の画面に戻ります。

雑所得のところが入力されているのを
確認して入力終了を押します。

次の所得控除の入力の画面では、
申請したい控除があれば入力です。

医療費控除や寄付金控除などが
対象になってる場合は、
ここで入力しておきます。

何もなければそのまま進んで構いません。

次は、税額控除その他項目の入力に
移ります。

住宅ローン控除など
必要に応じて入力していきます。

何もなければ
そのまま進んで構いません。

進むと納付する税金の
金額が出てきます。

次へ進むと、
住民税と入力の画面に移ります。

ここ、重要です。

住民税事業税に関する事項の
ボタンをクリックしましょう

質問画面が出てきます。

給与・公的年金等以外の所得に係る
住民税の徴収方法の選択のところは、

「自分で納付」

を選んでください。

会社の給与から天引きではなくて、
自分で住民税を納める形にします。

これで副業行政書士が
会社にバレることはありません。

入力が終わったら次へ進みます。

税金の納付方法の説明がでますので、
どうやって納付するのか確認して
次に進みます。

その後、
住所・氏名・マイナンバー等を
入力していきます。

入力後、確定申告書が PDF で
出力されますので保存して、
それを開いてプリントアウトします。

提出用と控えが出てきますので、
提出用の帳票に印鑑を押して
提出です。

控えは保管です。

これに本人確認書類を添付して
税務署へ郵送または持参
してください。

これで確定申告が完了です。

まずは副業行政書士業務で稼いで、
それから確定申告に
チャレンジしてみましょう!

コメント