私は、平成21年度の行政書士試験に独学で合格しました。
仕事をしながら独学で勉強しました。
1日3時間を丸1年、仕事で疲れていても、風邪をひいていても、休まず勉強しました。
試験直前は、隙間時間も常に勉強に充てたので、1日5時間以上勉強していました。
だからなのか、運がよかったのかは分かりませんが、行政書士試験初受験で一発合格できました。
とてもうれしかったです。
本当に親しい人にしか受験することを伝えていなかったので、1年間、本当に孤独でした。
でも、努力のベクトルが正しければ、結果はついてきます。
今回は、行政書士を独学で勉強していた当時のことを思い出しながら語ってみたいと思います。
合格レベルになるまでの勉強時間
行政書士試験は、憲法、行政法、民法、商法、基礎法学の法令分野と、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解の一般知識分野から出題されます。
弁護士や司法書士を目指すような一部の天才にとっては簡単かもしれませんが、一般的には超難関資格だと思います。
合格率約10%。
90%は、落ちる試験です。
出題範囲が広いため、バランスよく勉強する必要があり、合格レベルになるまでの勉強時間は、1000時間を超えると思います。
民法は、下地があった
私は、平成15年に宅地建物取引士(当時は、宅地建物取引主任者)試験に独学で合格しました。
宅建は、1日3時間✕半年間、勉強しました。
そのときに、民法の基本的な部分を学んでいたので行政書士試験の民放については、勉強時間を短縮できました。
行政書士は、これまで法律を勉強したことがない人にとっては、ハードルが高いと思います。
ですから、まずは宅建に挑戦して、民法の基礎的な内容を理解したり、条文に触れてみて、法律に慣れることをオススメします。
行政書士試験に合格するためには、宅建試験は余裕で合格するくらいの実力が必要です。
肌感ですが、行政書士は宅建の3-4倍くらい、たいへんだと思います。
テキスト
LECでもTACでも何でもいいと思います。
本屋に行って、分厚いやつを1冊買って読んでください。
書いてある内容は予備校の授業ありきで書かれていますが、問題はありません。
ちゃんと読んで、分からないことがあれば調べる、これだけです。
問題集
問題集、絶対に必要なのが過去問周。
本屋に売っている分厚いやつでいいです。
それと肢別問題集。
肢別問題集は、記述式の練習にもなります。
まずはテキストをざっと読み、それから肢別問題集。
肢別問題集は、最低5周。
最初は一つ一つ調べながらやっていくので、かなり時間がかかります。
それが終わったら過去問演習。
私は、同じ過去問集を10周以上やりました。
試験直前には、問題をパッと見たら答えと解説をスラスラ言えるくらいにまで暗記していました。
それと、このサイト↓。
行政書士試験!合格道場
無料で過去問と練習問題が載っています。
これも5周以上はやったと思います。
解説もメチャクチャ丁寧で分かりやすいです。
会員登録、私はしませんでしたが、したければどうぞ。
どんなサービスなのかは知りません。
憲法
憲法は、とっつきやすいですが、勉強すればするほど難しさがじわじわ実感できます。
条文は暗記。
そして判例を押さえる。
問われている内容を丁寧に理解することが必要です。
行政法
行政法は、条文からの出題が中心であり、得点源にしたいです。
過去問を何度も繰り返し解きました。
記述問題もあるので、重要な論点だと思ったらノートに書いていました。
勉強すれば、得点は伸びます。
民法
民法は、実務でも活きますので、しっかりと理解したいです。
難しい論点もありますが、民法は血が通っている感があってイメージし易いので、理解できれば得点源になります。
あたりまえですが、宅建で問われる内容より難しいのでかなりの勉強量が必要な科目です。
会社法
会社法は、範囲は広いですが、内容は難しくありません。
5問出題のうち、最低3問は取りたい、できれば全問正解して得点源にしたいところです。
初めて会社法に触れる人にとっては、慣れない言葉が並んでいるので、苦手意識を持つ方が多いようですが、行政書士の実務では必須知識ですし、行政書士を開業せずサラリーマンをやるにしても、知っておいてまったく損のない法律です。
一つ一つ丁寧に確認してください。
時間はかかりますが確実に理解できます。
そういえば私は、会社法に関しては、行政書士用のテキストだとイメージがしづらかったので、司法書士試験用のテキストを買って勉強していました。
基礎法学
範囲が広いため、基本を確実に抑えることに留めました。
過去問及び予想問題を繰り返し解き、取れる問題だけ確実にとるようにしましょう。
政治・経済・社会
出題範囲の予想は困難です。
予想問題集にある内容をしっかり押さえればよいです。
情報通信・個人情報保護
法律を理解し、過去問を解きます。
勉強すれば、十分に得点が見込めます。
文章理解
3問出題されますが、全問正解を目指します。
最低でも2問は得点する。
行政「書士」というくらいですから、国語くらいできないと話になりません。
問題が長いので、長文慣れするためにいろんな問題を解いていました。
行政書士は、独学で取れます
行政書士は、仕事をしながらでも独学で取れます。
ただし、相当な勉強量が必要です。
試験直前は、強烈なプレッシャーに襲われます。
私は、試験直後に高熱を出して寝込みました。
そのくらい精神的にも肉体的にも追い込まれていたのだと思いますが、逆に言えばぶっ倒れることもなく、仕事は仕事できっちりやれてましたので、その程度と言えばその程度です。
遊ぶ時間はありません。
休日もありません。
正月もGWもお盆休みも勉強です。
これができれば、行政書士は合格できます。
もし行政書士に独学で挑戦しようと思っているんだったら、1年間、必死にがんばってくださいね。
一生のうち1年間くらいは、真剣に勉強したっていいじゃないですか。
合格すれば、明るい未来が待っているんですから。