「飲食店の予約をドタキャンしたら
キャンセル料を請求されました。
払わないとどうなりますか?」
こんにちは。
福井県福井市の行政書士、
太田哲郎です。
ドタキャンでキャンセル料を
払わなかったとしても、
店側が泣き寝入りし、
特に何もないことが多いです。
ただし、最悪の場合は訴訟を起こされ、
強制執行されることもあり得ます。
飲食店への予約は、誰でも簡単に
ネットでできるようになった反面、
客側のドタキャンへの心理的な抵抗も
少なくなっているように感じます。
やむを得ずドタキャンすることに
なった場合、申し訳ない気持ちで
キャンセル料を素直に支払う
お客さんがほとんどだと思います。
しかし、
「キャンセル料、払わなくても
大丈夫だろ」
とタカをくくっている人が
いるのも事実。
飲食店側が実際に支払いを拒んでいる
ドタキャン客からキャンセル料を
取るのは難しいです。
飲食店側に損害が発生している場合、
裁判になればドタキャン客側が
負ける可能性が高いですが、
そのためにかかる時間と費用と手間を
考えると、飲食店側が簡単に訴訟に
踏み切れるわけではありません。
それでも、ドタキャン客に
好き勝手させない!という
強い気持ちを持っている
あなたのために、
今回はキャンセル料を払わない
ドタキャン客への対応トリセツを
まとめました。
キャンセル料を払うまでの流れ
飲食店の場合、ドタキャン客に
キャンセル料を請求するためには、
その客のドタキャンにより生じた
損害額を立証する必要があります。
そのため飲食店側は
キャンセル料を取り決めしておき
(たとえば
「注文したコース料理の20%✕人数」)、
キャンセルする場合の規則として
事前に提示しておきましょう。
キャンセル料を払わないドタキャン客への対応
ドタキャン客が
キャンセル料を払わない、
メールや電話で督促しても
返事がない、
こんな場合の解決方法はこちらです。
メールアドレスなどから
相手の氏名や住所を特定するのは、
普通の人ではまず不可能です。
弁護士を頼み、
弁護士照会制度等を
利用するしかないです。
また内容証明郵便は誰でも出せますが、
弁護士が代理人として名を連ねていると
話し合いの場に出てきやすく、
支払いにも応じてもらいやすいです。
ドタキャン客にムカついてもこれだけはするな!
ドタキャン客に振り回されて
ブチキレる気持ちは分かりますが、
怒りに任せて次のような行為を行うのは
絶対にやめてください
■自宅に押し掛けて支払いを迫る
■キャンセルしたことの謝罪を強要
■法外なキャンセル料の請求
■ドタキャン客の個人情報を晒す
■ドタキャン客をSNSで誹謗中傷
ドタキャンを防ぐために
飲食店にとって稼ぎ時の
ドタキャンほどつらいものは
ありません。
かといって、事前に売り上げが
見込める予約客は、店側のメリットが
大きいのも事実です。
予約を受けるとき、
ドタキャンを少しでも減らすように
次のような対策をしておきましょう。
◆
約束は守る、
やむを得ない理由で
約束を守れなかったのなら
素直に謝るという
人として基本的なことができれば、
こんなトラブルは起きないはずです。
数万円のキャンセル料を
払わないからといって、
飲食店側が法的な手段に出ることは
ほとんどないのかもしれませんが、
ドタキャンによって飲食店側に
損害を与えたのであれば、
キャンセル料を素直に支払うことが
最善の解決策ではないかと
個人的にはそう思います。