建設業許可の相談で、
よくあるのがこの場面です。
「あと1年足りないんですよね…」
この瞬間、
「じゃあ無理ですね」で話が終わってしまうのは、
正直もったいないケースも多いです。
今日は、
経験年数が足りないと分かったときに、現実的に考える選択肢
について書いてみます。
まず大前提:年数は「調整」できない
最初に大事なことを一つ。
- 経験年数は盛れない
- つじつま合わせは通らない
- グレーに寄せると後で必ず詰む
これは絶対です。
なので、
「どうやって誤魔化すか」ではなく
「どう設計し直すか」
という発想に切り替えます。
選択肢① 年数のカウント方法を正しく整理する
意外と多いのが、
- 実は年数の数え方がズレている
- ダメだと思っていた期間が使える
- 業種ごとの経験が整理できていない
というケースです。
- 雇用形態
- 立場
- 業務内容
を一度きちんと並べると、
「あれ、足りてますね」
となることも、実務では珍しくありません。
選択肢② 人で解決する(経管・専技を分ける)
経験年数が足りない本人に
すべてを背負わせない、という考え方です。
- 経管は別の人で立てる
- 専技を別に確保する
- 役割を分けて体制を組む
これにより、
- 自分の年数不足を
- 体制設計でカバーする
という選択ができます。
選択肢③ 時間を味方につける
一番シンプルですが、
一番現実的な選択肢です。
- あと半年
- あと1年
足りない期間が明確なら、
- その間に何を積み上げるか
- どんな資料を残すか
を考えるだけで、
次の申請がかなり楽になります。
焦って失敗するより、
結果的に近道になることも多いです。
選択肢④ 先に「できる形」で進める
すぐにフルの許可が取れなくても、
- 業種を絞る
- 体制が整っている部分だけで申請する
- 将来の追加を前提に設計する
という進め方もあります。
「全部揃ってから」
ではなく
「取れるところから」
という発想です。
「年数不足=終わり」ではない
実務で感じるのは、
- 年数が足りないこと
より - 選択肢を知らないこと
の方が、
結果に大きく影響するという点です。
無理な形で進めるより、
- どこで待つか
- どこで設計し直すか
を考えた方が、
長期的にはうまくいきます。
私が年数不足案件で必ずやること
年数が足りないと分かったら、
必ず次を整理します。
- 本当に足りていないのか
- 他の人で補える部分はないか
- 時間をかける価値があるか
この整理をすると、
「今やるべきこと」
「今やらなくていいこと」
が、はっきりします。
まとめ(結論)
- 経験年数はごまかせない
- ただし、設計で解決できる場合は多い
- 人・時間・進め方で選択肢は広がる
- 焦らない判断が結果的に近道になる
建設業許可は、
年数だけで決まる手続きではありません。
「足りない」と分かった時点で、
どう動くか。
そこに、
実務としての差が出ます。
- 【建設業許可あるある①】建設業許可の相談で、最初に確認するのは「年数」じゃない
- 【建設業許可あるある②】経管はいけそうに見えて、実は危ないケース
- 【建設業許可あるある③】専技を外注で済ませようとして、失敗する話
- 【建設業許可あるある④】更新なのに、新規並みに大変になる会社の特徴
- 【建設業許可あるある⑤】行政に「それは無理です」と言われたときの受け取り方
- 【建設業許可あるある⑥】書類は揃っているのに、通らない申請の正体
- 【建設業許可あるある⑦】赤字でも許可は取れるが、「ここ」を見落とすと詰む
- 【建設業許可あるある⑧】役員変更を甘く見てはいけない理由
- 【建設業許可あるある⑩】「とりあえず出してみましょう」が危険な理由
(制度的な整理や具体的な手続きの流れについては、別サイトでまとめています。)

