行政書士の仕事をしていると、
どうしても「言いにくいこと」を伝えなければならない場面があります。
- 期待に沿えないとき
- 想定より難しいと分かったとき
- リスクを正直に説明する必要があるとき
今日は、
依頼者に本音で言いにくいことと、どう向き合っているか
について書いてみます。
「できない可能性が高い」という話
一番言いにくいのが、これです。
- 年数が足りない
- 要件が弱い
- このままでは通らない可能性が高い
相談に来ていただいている以上、
前向きな答えを期待されていることがほとんどです。
それでも、
「現状では難しいと思います」
と伝えなければならない場面があります。
「思っていたより時間がかかる」という話
依頼者側の感覚では、
- 書類を揃えたらすぐ出せる
- 1〜2週間で終わる
というイメージを持たれていることもあります。
実務では、
- 事実整理
- 資料確認
- 行政との確認
に時間が必要なケースも多いです。
ここで無理に合わせると、
後で全員が苦しくなります。
「ここは直した方がいい」という話
- 体制の問題
- 書類管理の問題
- 実務運用の問題
など、
申請以前の部分に改善点がある場合もあります。
ただ、これらは
- 手間がかかる
- 費用がかかる
- 面倒
と感じられることも多いです。
それでも、
「ここを整えた方が後で楽です」
と伝えるのも仕事の一部だと思っています。
言いにくい理由は「関係を壊したくない」から
言いにくさの正体は、
- 嫌われたくない
- がっかりさせたくない
- 仕事を失いたくない
という感情がゼロではないからだと思います。
ただ、
- 言わなかった結果困る
のは - 依頼者本人
という場面を何度も見てきました。
言い方には気を配る
本音を伝えるといっても、
- 突き放す
- 否定する
という形にはしません。
意識しているのは、
- 事実として説明する
- 理由を共有する
- 代替案を出す
という流れです。
本音を伝えることで信頼が残ることもある
意外ですが、
- 厳しい話
- 難しい判断
を率直に伝えた後の方が、
信頼関係が深まることがあります。
その場では前向きな答えにならなくても、
- 誠実さ
- 一貫性
は伝わるものだと思っています。
行政手続きは「気持ち」では動かない
行政手続きは、
- 制度
- 要件
- 事実
で動きます。
気持ちで結果を変えることはできません。
だからこそ、
- 伝えにくいことでも
- 必要なことは伝える
という姿勢が必要だと考えています。
まとめ(結論)
- 言いにくいことを伝える場面は必ずある
- 短期的な安心より長期的な安全を優先する
- 言い方には配慮する
- 本音を共有することで信頼が残ることもある
行政書士の仕事は、
心地よい答えを出すことではなく、
現実的な判断材料を提供すること
だと思っています。
だからこそ、
言いにくいことにも向き合っています。
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