【建設業許可あるある⑨】経験年数が足りないときに考える、現実的な選択肢

行政書士

建設業許可の相談で、
よくあるのがこの場面です。

「あと1年足りないんですよね…」

この瞬間、
「じゃあ無理ですね」で話が終わってしまうのは、
正直もったいないケースも多いです。

今日は、
経験年数が足りないと分かったときに、現実的に考える選択肢
について書いてみます。


まず大前提:年数は「調整」できない

最初に大事なことを一つ。

  • 経験年数は盛れない
  • つじつま合わせは通らない
  • グレーに寄せると後で必ず詰む

これは絶対です。

なので、
「どうやって誤魔化すか」ではなく
「どう設計し直すか」

という発想に切り替えます。


選択肢① 年数のカウント方法を正しく整理する

意外と多いのが、

  • 実は年数の数え方がズレている
  • ダメだと思っていた期間が使える
  • 業種ごとの経験が整理できていない

というケースです。

  • 雇用形態
  • 立場
  • 業務内容

を一度きちんと並べると、

「あれ、足りてますね」

となることも、実務では珍しくありません。


選択肢② 人で解決する(経管・専技を分ける)

経験年数が足りない本人に
すべてを背負わせない、という考え方です。

  • 経管は別の人で立てる
  • 専技を別に確保する
  • 役割を分けて体制を組む

これにより、

  • 自分の年数不足を
  • 体制設計でカバーする

という選択ができます。


選択肢③ 時間を味方につける

一番シンプルですが、
一番現実的な選択肢です。

  • あと半年
  • あと1年

足りない期間が明確なら、

  • その間に何を積み上げるか
  • どんな資料を残すか

を考えるだけで、
次の申請がかなり楽になります。

焦って失敗するより、
結果的に近道になることも多いです。


選択肢④ 先に「できる形」で進める

すぐにフルの許可が取れなくても、

  • 業種を絞る
  • 体制が整っている部分だけで申請する
  • 将来の追加を前提に設計する

という進め方もあります。

「全部揃ってから」
ではなく
「取れるところから」

という発想です。


「年数不足=終わり」ではない

実務で感じるのは、

  • 年数が足りないこと
    より
  • 選択肢を知らないこと

の方が、
結果に大きく影響するという点です。

無理な形で進めるより、

  • どこで待つか
  • どこで設計し直すか

を考えた方が、
長期的にはうまくいきます。


私が年数不足案件で必ずやること

年数が足りないと分かったら、
必ず次を整理します。

  • 本当に足りていないのか
  • 他の人で補える部分はないか
  • 時間をかける価値があるか

この整理をすると、

「今やるべきこと」
「今やらなくていいこと」

が、はっきりします。


まとめ(結論)

  • 経験年数はごまかせない
  • ただし、設計で解決できる場合は多い
  • 人・時間・進め方で選択肢は広がる
  • 焦らない判断が結果的に近道になる

建設業許可は、
年数だけで決まる手続きではありません。

「足りない」と分かった時点で、
どう動くか。

そこに、
実務としての差が出ます。

(制度的な整理や具体的な手続きの流れについては、別サイトでまとめています。)

ふくいの建設業許可申請手続き相談室