【建設業許可あるある⑤】行政に「それは無理です」と言われたときの受け取り方

行政書士

建設業許可の相談をしていると、
行政の担当者からこんな言葉を言われることがあります。

「それは無理ですね」

この一言で、

  • 話が終わった気になる
  • 道が完全に閉ざされたように感じる

という方も多いと思います。

でも、実務をやっている立場からすると、
この言葉は「結論」ではないことも多いです。

今日は、その受け取り方の話です。


「無理です」にはいくつか種類がある

行政の「無理です」は、
実は一種類ではありません。

大きく分けると、次の3パターンがあります。


① 制度上、どうやっても無理なケース

これは本当に無理です。

  • 法令で明確に要件を欠いている
  • 代替手段もない
  • 解釈の余地がない

この場合は、
粘っても結果は変わりません。

むしろ、
「いつ・どうなれば可能になるか」
に話を切り替えた方が建設的です。


② 今の説明・資料では無理なケース

実務で一番多いのが、これです。

  • 説明が足りない
  • 資料の出し方が弱い
  • 前提の整理ができていない

担当者としては、

「この状態では通せない」

という意味で
「無理です」と言っていることがあります。

この場合、
整理次第で話が動く余地があります。


③ 前例がなくて判断できないケース

これも意外とあります。

  • レアなケース
  • 組み合わせが特殊
  • 担当者が即答できない

この場合の「無理です」は、

「今すぐOKとは言えない」

に近いニュアンスだったりします。


「無理です」と言われた瞬間にやらない方がいいこと

一番やってはいけないのは、
その場で感情的に反論することです。

  • 以前は通ったと聞いている
  • 他県ではやっている
  • 何とかならないんですか

気持ちは分かりますが、
ここで押すと、話が固まります。


私が「無理です」と言われた時にやること

まずやるのは、反論ではなく確認です。

  • どの要件がネックになっているのか
  • 事実の問題か、解釈の問題か
  • 整理すれば再検討の余地があるか

この辺りを、
淡々と聞き出します。


行政は「落としたい」のではなく「通せるか」を見ている

誤解されがちですが、
多くの担当者は

  • 落としたい
    のではなく
  • 通せる根拠があるか

を見ています。

根拠が弱い状態では、
「無理です」としか言えない、
という場面もあります。


「一度無理」は「永久に無理」ではない

実務では、

  • 体制を組み直す
  • 資料を整理し直す
  • タイミングをずらす

ことで、
一度「無理」と言われた案件が
進むこともあります。

もちろん、
全部がそうなるわけではありません。

ただ、

一回の「無理」で終わらせなくていいケース
は、確実に存在します。


まとめ(結論)

  • 行政の「無理です」には種類がある
  • その場で結論と決めつけない
  • 事実と要件を分けて整理する
  • 可能性があるかどうかを見極めることが大事

建設業許可は、
制度と運用の間にある手続きです。

「無理」と言われたときほど、
一度落ち着いて整理してみると、
見え方が変わることがあります。

(制度的な整理や具体的な手続きの流れについては、別サイトでまとめています。)

ふくいの建設業許可申請手続き相談室