【行政書士という仕事・考え方④】行政と対立しないために、意識していること

行政書士

行政書士として仕事をしていると、

「行政と戦ってくれる人」

のようなイメージを持たれることがあります。

でも、私自身は
行政と対立することが仕事だとは思っていません。

今日は、
実務の中で「行政と対立しないために意識していること」
を整理して書いてみます。


行政は「敵」ではない

まず大前提として。

行政の担当者は、

  • 意地悪をしたい
  • 落としたい
  • 困らせたい

から審査しているわけではありません。

多くの場合、

「この申請を、
根拠を持って通していいか」

を判断しています。

立場が違うだけで、
**目的は「適正な処理」**です。


対立が起きやすい瞬間

実務で見ていると、
行政との対立が起きやすいのは、だいたい次の場面です。

  • こちらが「通る前提」で話している
  • 不利な事実を後出しする
  • 制度と感情を混ぜて話す

この状態になると、

「それはできません」
「ルールなので」

という、
固い返答になりやすいです。


私がまず意識しているのは「前提の共有」

行政と話すとき、
一番大事にしているのは、

  • 何を確認したいのか
  • どこが論点なのか

を、最初に揃えることです。

  • 結論を迫らない
  • Yes / No を急がない
  • 判断材料を一緒に整理する

このスタンスで話すと、
対立になりにくくなります。


「主張」より「整理」を優先する

対立しやすい案件ほど、

  • 正しさを主張したくなる
  • 前例を持ち出したくなる

気持ちは分かります。

ただ実務では、

  • 何が事実か
  • どこが制度上の論点か

を整理しないまま主張すると、
話が噛み合わなくなります。

私はまず、

「この事実関係で、
どう評価されますか?」

という聞き方をします。


行政の立場を理解しておく

行政の担当者は、

  • 自分の判断に責任を持つ
  • 後から説明できる必要がある
  • 前例との整合性を考える

という立場にあります。

だからこそ、

  • 曖昧な説明
  • 例外扱いを求める話

には、慎重になります。

ここを理解して話すだけで、
空気はかなり変わります。


「折れる」ことと「譲る」ことは違う

対立しない、というと、

「行政の言うことを全部聞く」

と思われがちですが、
そういう意味ではありません。

  • 事実は事実として伝える
  • 解釈の余地は整理して伝える
  • 無理な点は無理だと判断する

そのうえで、

どこで線を引くか

を一緒に考える、
というイメージです。


対立しない方が、結果的に早い

実務をやっていて感じるのは、

  • 強く主張して通る案件
    より
  • 整理して納得してもらう案件

の方が、
結果的に早く、安定します。

対立は、

  • 時間がかかる
  • 心証が固くなる

というデメリットが大きいです。


まとめ(結論)

  • 行政は敵ではない
  • 対立は、整理不足から生まれることが多い
  • 主張より前提共有を重視する
  • 行政の立場を理解すると話が進みやすい

行政書士の仕事は、
行政と戦うことではなく、
行政と一緒に整理すること

だと思っています。

その方が、
依頼者にとっても、
一番安全で確実です。

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