友人の車の所有者名義変更

行政書士

こんにちは。
福井県福井市の行政書士、
太田哲郎と申します。

今回は、友人間の車の売買のお話です。

具体的な依頼内容

加藤さんが、
車を買い替えることになりまして、
10万キロ弱走っているベンツを
源野さんに格安で譲ることになりました。

ただ、車検証の所有者が
自動車会社のままになっていると
いうことでしたので、

所有権解除と源野さんへの
所有者名義変更を依頼されました。

所有者は自動車会社、使用者は加藤さんの車検証

所有者の名義変更には、
源野さんの車庫証明も必要ですので
合わせて手続きしました。

行政書士やディーラーなどに
依頼した場合の相場は、

所有者の名義変更で
5000円~10000円、
車庫証明は約10000円です。

加藤さんがやる事

加藤さんが車を売る場合、
まずは自動車会社から
必要書類を受け取る必要があります。

これは加藤さんに用意していただきます。

加藤さんが自動車会社に用意してもらう書類

■譲渡証明書
■印鑑証明書(自動車会社)
■委任状

譲渡証明書

加藤さんには、自動車会社に対して、
源野さんに売却することを伝えました。

加藤さんから自動車会社に
源野さんの住所氏名を伝えれば、
源野さんに譲渡するという内容の
譲渡証明書を作成してくれます。

譲渡人は自動車会社、
自動車会社の実印が押してあり、
譲渡人は源野さんとなります。

印鑑証明書

委任状

左下の委任者欄に自動車会社の名称と
住所が記載されており、
実印が押印されています。

加藤さんに送られてくる段階では、
代理人及び右下の委任者欄は
空欄となっています。

右下の委任者の欄には
源野さんに書いてもらいます。

源野さんの実印が必要です。

代理人は自分で書きます。

源野さんの車庫証明

車庫証明がないと
名義変更手続きができません。

警察署に行って、
車庫証明に必要な書類をもらい、
書き方の説明を受けます。

窓口で丁寧に説明してくれますし、
書類に記入例ももらえますので
難しくはありません。

源野さんの車庫証明に必要だった書類は
以下のとおりです。

源野さんの車庫証明に必要な書類

■自動車保管場所証明申請書
■保管場所使用承諾書
■保管場所の所在図・配置図
■県の収入印紙(申請時2100円+交付時500円)

自動車保管場所証明申請書(車庫証明)

これがいわゆる
車庫証明というやつです。

車庫証明を自分で取る方法

4枚複写の用紙となっていますので、
ボールペンで強めに書かないと
写っていかないです。

車検証を見ながら書きます。

源野さんにハンコをもらったのですが、
ハンコは不要でした。

記入例にもありますが、
間違った場合は二重線で
消せばよいとのことでした。

保管場所使用承諾書

源野さんの自宅は借地のため、
保管場所使用承諾書に
土地の所有者の証明捺印が必要です。

今回は源野さんに
取ってきてもらいました。

保管場所の所在図・配置図

保管場所の所在図は、
刊行者の住宅地図をコピーして
提出しました。

配置図は、写真のように
書いて出したのですが、

細かい寸法をできるかぎり入れてくれ
とのことだったので、提出のときに
その場で記入させてもらいました。

土地全体を図っておく必要があります。

県の収入印紙(申請時2100円+交付時500円)

県の収入印紙は
警察署では売っていません。

銀行等で買って
持っていく必要があります。

申請の際に、2100円分の印紙と
500円の印紙を買っておきました。

提出

書類一式準備して
警察署に提出するときに
2100円印紙を渡すと
貼るところを教えてくれます。

警察署から車庫証明ができたと
いちいち連絡することはないから、
1週間たったら取りに来てくれ
とのことでした。

1週間後、500円の印紙を持って
警察署に行くと、
ちゃんとできていました。

↑これは、所有者名義変更のときに提出します。

↑これは、源野さんにお渡しです。

源野さんがやる事

源野さんには
所有者名義変更に必要となる
印鑑証明を用意してもらい、
委任状に実印を押してもらいます。

行政書士がやる事

書類が準備できたら
運輸支局で手続きを行います。

行政書士が運輸支局に持っていく書類

■車検証
■自動車会社の印鑑証明書
■譲渡証明書
■委任状(新旧所有者の実印あり)
■源野さんの印鑑証明書
■源野さんの自動車保管場所証明書

運輸支局の窓口で、
所有者名義変更したいと伝えると、
以下の書類を渡され、
書くように言われます。

行政書士が運輸支局で書く書類

■OCR申請書(第1号様式)
■手数料納付書
■自動車税申告書

OCR申請書(第1号様式)

枠内は鉛筆でもボールペンでも
どちらでもOKです。

枠外はボールペン記入なので
全部ボールペンで書きました。

最初、書き間違えてしまったので
運輸支局の窓口の方に
赤鉛筆で直されました(苦笑)

手数料納付書

手数料納付書を書いたら、別の窓口で500円の印紙を購入します。運輸支局内に売っています。

自動車税申告書

これも運輸支局内で用紙を渡されます。

車検証を見ながらその場で書きます。

間違えたら二重線で訂正すればOKです。

すべてそろったら、提出です。

30分ほど待っていると
名前が呼ばれて新車検証を
もらうことができました。

ちゃんと源野さんの
名前になっています。

所有者も使用者も源野さんの車検証

加藤さんの新車の納車の時期に合わせて
動けばよかったので、
時間的な余裕がありました。

依頼を受けてから、
1か月半ほどかけて
ボチボチやっていった感じです。

手続き自体は何も難しくないのですが、
締め切りが決まっている場合は
しっかりとスケジュールを立てて
動く必要があります。

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