行政書士として生き残るために、独立開業したのに仕事がないという悲惨な人生にならないために、勝ち組になるために、そして、成功するために必要なことは、行政書士として自分だけの強みを見つけることです…
って話はよく聞くと思います。
いろんな人が、その著書で、あるいはユーチューブなどで、「専門分野を見つけろ」とか「必要なのはマーケティングだ」とか言葉を変えて言ってますよね。
ただ「具体的に何をやればいいのか」ということを説明している人はほとんどいません。
「2-3年は我慢しろ」「努力しろ」「勉強しろ」という、すごく大事そうなことを言っているようで、実は何も言っていないという内容ばかり。
ヤバいのになると開業したての行政書士を捕まえて、「行政書士開業セミナーやってるからお金払って参加しろ」「私の本を買え」「実務セミナーやってるから、よかったらどうぞ」「考えるより先に行動だ」などのいわゆる「ヒヨコ狩り」をしている輩までいます。
せっかく一生懸命勉強して行政書士の資格を取ったのに、まだ搾取される側にいるというのは、とても悲しいことですよね。
ですから今回は、行政書士として「自分だけの強み」を見つけるための方法について説明していきたいと思います。
何をすればよいのか、「具体的に」説明していきますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
行政書士としての自分の強みを見つけて、絶対に成功しましょう!
そもそもの話。
まず、理解しておかなきゃいけないことについて。
①自分だけの強みを「見つける」
自分だけの強みを「見つける」としましたが、「身に着ける」ではありません。
すでに持っている自分の強みに「気づく」、というのが、たいへん重要です。
すべての人は、自分だけの強みをすでに持っています。
ただ、気づいていないだけで。
これから何か行動して、自分だけの強みを身に着けていくわけではありませんので、間違えないようにしてください。
②「自分だけの強み」って何?
行政書士はいったん横に置いといて、「自分だけの強み」って何?ってことを理解しないとスタート地点に立てません。
定義づけしておきましょう。
他人は持っていなくて、自分だけが持っているスキル
5人のうち1人しかできない(できるけどやらない、を含む) 事
社会的ニーズがあるスキル
自分だけの強みとは、「他人は持っていなくて、自分だけが持っているスキル」のことです。
では、「他人が持っていない」というのは、どういうことか?
これは、「5人のうち1人しかできない(できるけどやらない、を含む)」という状態のことです。
これで十分。
2:8の法則をご存じでしょうか?
■売上の80%は20%の客が生み出している
■利益の80%は20%の社員が生み出している
■納税額の80%は20%の金持ちが払っている
などと使われます。
ですから、全体の20%に入れば、人にはできないことができるってことです。
普通の人たちから見ると、「行政書士」という時点で、数十人に一人というレベルでしょうから「他人は持っていない」という状態は十分にクリアしてます。
自信を持ってください。
医師は500人に1人、弁護士は3300人に1人だそうです。
もし、行政書士全体の中で「5人に1人しかできないこと」ができれば、それってすごくないですか?
自分自身を振り返ってみてください。
行政書士以外のことでも、「5人のうち自分しかできない何か」っていっぱいありますよね。
そのうちの一つか二つを行政書士と掛け合わせれば、誰も持っていない自分だけのオリジナルスキルが出来上がるはずです。
ただ一つ注意点があります。
「5人のうち自分しかできない何か」は「社会的ニーズがある」必要があります。
たとえば、鼻くそを遠くに飛ばせるスキルがあったとしましょう。
でもこれには、社会的ニーズがありません。
誰の役にも立たないし、感謝されませんよね。
これじゃ、意味がないってことです。
まとめますと「社会的ニーズがあることで、5人のうち自分しかできない何か」これが、「自分だけの強み」ということになります。
5人のうち1人しかできない、社会的ニーズがあるスキル
人の能力というのは不平等です。
5人のうち1人というレベルであれば、誰しもが何かしら社会的ニーズがあることができるはずです。
気づいていないだけで。
ここまでが、前提の話。
ようやく本題です。
「自分だけの強み」の見つけ方
自分だけの強みは必ずある、でも自分は気づいていない。
気づくためにはどうすればいいでしょうか?
一番有力な見つけ方は、今務めている会社や学校などのコミュニティの中で、「みんなが面倒くさがる(嫌がる)けど、誰かが絶対にやらなきゃいけないこと(やれば感謝されること)」をやることです。
言葉でいうのは簡単ですけど、とても難しいことです。
「5人中4人が嫌がる事、だけど、誰かがやればみんなに感謝される事」をやる
たとえば、「怖い上司に無駄な会議を止めるよう提案してみる」とか、「クレーム対応を率先して引き受ける」とか。
もし成功すれば、これは間違いなく「自分だけの強み」になりますが、やろうと思ってもなかなかできないですよね。
なぜできないのか?
①失敗すると、自分が大ダメージを受ける
②失敗すると、他の人の迷惑になる
理由はこの2つです。
でも「自分の強み」を見つけるには、失敗を恐れずやるしかない。
くり返し、何度でも。
トライ&エラーを繰り返すことで、「他の人が嫌がる事でも自分はそんなに苦にならない。そんなに感謝されるなら、またやってあげてもいいかな」と思える「自分だけの強み」を見つけることができます。
ただここで、ひとつ大きな問題があります。
失敗して大ダメージを受けたときに、再トライできるかどうか?
自分だけの強みが見つかっていない段階で、行政書士として「試しに」独立開業して失敗すると体勢を立て直すのにものすごく時間がかかります。
そのほか、会社を経営している、勤めている会社の中で重要な責任ある役職についているなどという場合でも、たった1度の失敗で取り返しのつかないくらい大ダメージを受けてしまいます。
最悪です。
ですから、自分だけの強みを見つけていないうちは、「何度失敗しても大丈夫な環境に身を置く」というのが、とても重要なことです。
失敗しても大丈夫な環境にいるうちに、失敗を繰り返して自分の強みを見つける必要があるのです。
コチラの記事もよかったらどうぞ。
「何度失敗しても大丈夫な環境」とは、どんな状況か?
1,若い
30代前半くらいまでであれば、何度失敗しても許されます。
学生なら挑戦し放題です。
若いうちに苦労しろ、とはよく言ったもんです。
2,サラリーマンの平社員
サラリーマンであれば、失敗しても一次的な責任は会社であり、自分の責任は二次的なものにすぎません。
ペーペーであれば、何度失敗しても、せいぜい怒鳴られるくらいです。
個人で失敗した責任を丸抱えすることはありません。
ぜひペーペーのうちに、 「5人中4人が嫌がる事、だけど、誰かがやればみんなに感謝される事」チャレンジし、そして何度も失敗してください。
サラリーマンの平社員で、5人中4人が嫌がることに率先して取り組んでいれば、たとえ失敗したとしても、社内での評価が下がることはないでしょう。
3,人柄がよい
人柄がよいというのは、最強です。
- いつもニコニコしている
- 人の悪口を言わない
- 人の失敗を責めない
- 自分の失敗をごまかさない
- 人のせいにしない
- 人に親切にする
- まじめで誠実
- マメ
- 清潔感がある
人柄がよいと、たとえ年を取っていたとしても、失敗が許されるので、何度でもトライ&エラーを繰り返すことができます。
下手な鉄砲数打ちゃ当たるってなもんで、何度か失敗しているうちに、自分だけの強みを見つけることができるでしょう。
「何度失敗しても大丈夫な環境」にいれば、自分だけの強みを見つける確率が上がります。
結論です
自分だけの強みがある行政書士って、最強じゃないですか?
- 自分だけの強みは「見つける」もの。
- 5人中1人しかできないことを探せ。
- それは社会的なニーズがあるのか?
- 失敗しても大丈夫な環境に身を置け。
- 「人柄のよさ」は大事!
- 5人中4人が嫌がるけどみんなの役に立つ事をやれ。
- もう1回やってもいいと思えて、かつ、みんなに感謝されたら成功。
→自分だけの強み。 - もうやりたくない、感謝されない場合は失敗。
- 別の、5人中4人が嫌がるけど、みんなの役に立つ事をやれ。
- 成功するまで繰り返せ。
- 自分だけの強みを何個も見つける=最強。
→いざ、独立開業!!
金輪際、「我慢しろ」「努力しろ」「勉強しろ」という何の役にも立たない言葉は無視して、自分だけの強みを見つけること、この一点に集中してみてください。
これが成功への最短コースです。
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