行政書士は食えない

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「行政書士は食えない」という意見は、
的を射ているのかもしれません。

行政書士は食える、稼げる、
と言っている人は、全員が例外なく

「行政書士で食えるかどうかは努力次第」
と言っています。

実際に行政書士で食えている人は、

営業を苦にしない、明るくて、
人に好かれやすい性格であったり、

強力なコネクションがあったり、

寝ずに勉強するなど
すさまじい努力をしていたりと、

行政書士でなくとも十分に稼げる
ような人が多いです。

ですから、これまで真面目に
サラリーマンをやっていた
普通の人であれば、

「職業:行政書士」は、
食えないのかもしれません。

「行政書士が食えない」と
言われている理由は、以下の4つです。

行政書士に、わざわざ頼まなくてよい

行政書士の仕事である
車庫証明など簡単な書類はもちろん、
建設業許可や遺産分割協議書についても、
その気になれば、自分で作成できます。

役場や裁判所のホームページを見れば、
準備する書類や書き方が丁寧に
説明されています。

行政書士に扱える業務は
10000以上ありますが、
行政書士の資格がないとできない
独占業務は、実は多くありません。

単発の仕事が多い

行政書士の仕事は、
建設業の許可申請関連業務を除けば、
ほとんどが1回きりです。

弁護士であれば、
企業の顧問弁護士として
毎月一定の収入が入ってきますし、

税理士であれば毎年確定申告業務などの
仕事がありますから、安定して
収入があります。

行政書士の主業務である
許認可申請であれば、
許認可が下りれば終わりですし、

相続や離婚などの民事であっても、
それらが成立すれば終わりで、
定期的に仕事が入ってくるわけでは
ありません。

常に新規案件を追いかけなければ
いけないのです。

行政書士の仕事=営業

といっても過言ではありません。

営業力がないと話にならないのです。

お客さんがいない

行政書士の仕事は、
いつも絶え間なく発生する
わけではありません。

少ないお客さんをコンビニの数より
多い行政書士が取り合うことに
なります。

実務経験を積む機会がない

行政書士試験の内容は、
実務でほとんど役に立ちません。

ですから、実務の知識をつける
必要があるのですが、
修行する場がありません。

飲食業をやるのであれば、
飲食店で仕事して
経験を積むこともできますし、

不動産屋をやるのであれば、
不動産会社に勤めて
実務経験を積むことができます。

しかし、行政書士に求人は
ほとんどありません。

実務の知識がない行政書士に、
仕事を依頼する人などいないのです。

行政書士は稼げる資格である

本当に行政書士は
食えないのかもしれません。

でもたとえば、行政書士の資格を
武器と考えるとどうでしょうか?

行政書士の資格を持っている○○屋。

このように考えると、いきなり強力で
ユニークなウリのある○○屋になれます。

そもそも行政書士は、
合格率10%ほどしかない難関資格であり、
それだけで巨大な参入障壁となっています。

その資格を装備しているだけで、
他の○○屋と差別化できてしまいます。

行政書士は、何かと組み合わせるべし

行政書士の資格は、
他のものと組み合わせて
活用することで、
絶大な力を発揮します。

典型的な例が、
宅建士とのダブルライセンスで
不動産業を営むケースです。

行政書士+○○
最強のダブルライセンス5選

宅建業の免許申請にはじまり、
土地を造成して売るのであれば、
開発許可や農転許可、

建物の賃貸であれば飲食業津の許認可、
仲介で土地建物を売る際には、
遺産相続の話も出てきます。

住宅会社や土木・解体業、配管業者や
電気業者とも付き合いがありますので、
建設業許可申請業務の提案ができます。

取引業者やお客さんに
補助金申請の提案もできます。

不動産を売りたいおじいちゃんや、
不動産を借りたい若夫婦など
老若男女問はず様々な人と
出会うことができ、

そのすべての人に行政書士の資格を
役立てることができますので、
お客さんに困ることはありません。

行政書士の資格を持っていると、
扱える業務が多いので、
他の何かと組み合わせることによって、

誰も目をつけていないような業務が、
今後新しく生まれる可能性があります。

自分が興味を持っていることと行政書士は必ず関連性がある。

行政書士を開業したのであれば、
ぜひ行政書士の業務の枠にとらわれず
ビジネスをしてみてください。

たとえば、

漫画やゲームや音楽が好きだったら、
著作権登録申請、

麻雀が好きだったら、
風営法4号の許可申請、

キャバクラが好きだったら、
風営法1号の許可申請

が行政書士の関連業務です。

自分が興味を持っていることと
行政書士の資格の接点を
ぜひ見つけてみてはいかがでしょうか。

行政書士と「自分が興味ある何か」が
組み合わされば、ライバル不在の
強力なビジネスになります。

行政書士という武器を
最大限に生かせるように
考えてみると、

きっと行政書士で
食えるようになります。

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