FXは平日であれば24時間取引できますが、活発に値段が動く時間帯は限られています。
為替は、株式が活発に値が動くときにいっしょに活発になります。ですから逆に、株が動かないと為替も動かない、ということになります。
今回は値動きが活発な時間帯とその特徴を解説いたします。
7時の窓
「窓」と言って、値が飛んでローソク足とローソク足の間に開きができることがあります。
これを窓といいます。
早朝に開いた窓は午前中の間に「窓埋め」することが多いです。
「埋めない窓は無い」という格言もあります。
9時ガラ
FXにおける東京時間とは、日本の株式市場が動いている時間帯を指します。
9時から15時です。
東京時間は前日のNY時間に出た流れが継続することが多いです。
9時ガラとは東京時間の初動に大きく円高方向に進む動きのことです。
値幅は7-15pipです。
日経平均株価の寄り付き(株式市場が開いたときの最初の値段がつくとき)の際、株価が大きく動きますのでその影響と言われています。
9:00~9:30くらいまで下げ、そのあと切り返して騙しになることもあれば、そのまま下げトレンドとなることもあります。
9時55分 東京仲値
東京仲値とはその日1日の取引レートのことです。
各金融機関は午前9時55分に仲値を決めます。
そして、この時間に合わせて輸入業者がドル買いをしてきます。
とくに五十日(ゴトウビ)と呼ばれる毎月5・10日は、輸入業者の決済が多いため、9:45ころから仲値に向けて円安ドル高が進みやすい傾向があります。
東京時間の初動に9時ガラ、9時45分頃から切り返してドル買いが入り、10時過ぎに収束というパターンをよく見かけます。
動きがある通貨はドル円、クロス円、豪ドルで欧州通貨であるユーロやポンドはあまり動きません。
10:30から中国市場が開きますので、流れが出ている場合は加速することもあります。
15時 アーリーロンドン
アーリーロンドン 15時からロンドンの株式市場が開く前の早出勢が入ってきます。
東京時間の流れと逆行する動きを取ったりします。
特に、ユーロやポンドなどの欧州通貨が高値や安値更新していると、それを巻き戻す動きがでます。
16時 ロンドン初動
ロンドン時間とは16時から26時で、欧州時間と言ったりもします。
ロンドンの株式市場が開き、欧州勢が入ってきます。
16:00-17:30は欧州の指標発表の時間とも重なり、初動で大きく動くことがあります。
20-30pipの値動きです。
特にポンドはボラが大きく、これまでの値動きがなかったかのように暴れることもあるので注意が必要です。
19:00-21:00は、初動の巻き戻しが起きるなどして一旦落ち着きます。
21時30分 アメリカ経済指標
アメリカの雇用統計など大きな経済指標発表があるのが21:30です。
サプライズな結果が出た場合は、30pip以上値が動くこともあります。
テクニカルが全く効きません。
22時30分 NY初動
NY時間は、21時-翌6時です。
22:30からニューヨークの株式市場が開き、NY勢が参入してきます。
欧州勢とNY勢が同時に参入している時間帯なので、初動は乱高下します。
24時 ロンフィク
24時、金のスポット価格や対顧客市場の仲値が決められる時間でロンドンフィキシングといわれます。
東京仲値の欧州版です。
実需筋の売買が活発となり、大きく値が動きます。
テクニカル無視の謎の動きがあったり、ロンフィクの動きをきっかけに大きなトレンドが出たりと要注意な時間帯です。
以上、FXで値動きが活発な時間帯の解説でした。
FXで時間は、値動きと同じくらい重要で、時間帯ごとの基本的な値動きを知っておくだけで無駄な損失は防げます。
しっかり覚えて、トレードしていきましょう!
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