建設業許可についてご相談を受ける中で、
とても多い質問のひとつがこちらです。
「決算が赤字なんですが、建設業許可は取れますか?」
結論からお伝えすると、
赤字だからといって、建設業許可が必ず取れないわけではありません。
この記事では、
赤字決算でも建設業許可が取れるケース・注意点・判断の考え方を
できるだけ分かりやすく解説します。
赤字=建設業許可が取れない、は誤解です
「建設業許可=黒字でないとダメ」
と思われがちですが、これは誤解です。
建設業許可で見られているのは、
その年に利益が出ているかどうかではありません。
ポイントは、
会社として最低限の財務基盤があるかどうかです。
建設業許可の財務要件の考え方
建設業許可の財務要件は、
大きく分けると次のどちらかを満たしていれば足ります。
① 自己資本が一定額以上ある場合
- 決算書上の
- 資本金
- 繰越利益剰余金
などを合計した「自己資本」を見ます。
赤字決算であっても、
自己資本が基準を満たしていれば問題ありません。
② 一定額の資金調達能力がある場合
自己資本が不足している場合でも、
- 預金残高証明書
などで、
一定額の資金を用意できることを示せれば
財務要件を満たすことができます。
このため、
- 赤字
- 創業間もない
といったケースでも、
許可が取れる可能性は十分にあります。
よくあるケース別の考え方
ケース① 赤字だが、自己資本は十分ある
→ 問題なく許可が取れる可能性が高い
ケース② 黒字だが、債務超過になっている
→ そのままでは要注意
ただし、残高証明などでカバーできる場合があります。
ケース③ 創業したばかりで決算が不安定
→ 資金調達能力の考え方がポイント
創業融資後の申請などもよくあります。
「赤字でも取れるかどうか」は個別判断です
重要なのは、
「赤字か黒字か」だけで判断しないことです。
- 決算書の内容
- 自己資本の状況
- 現在の資金状況
を 総合的に見て判断 します。
一見すると
「これは無理そうだな…」
と思えるケースでも、
整理の仕方次第で道が開けることもあります。
よくある注意点
- 決算書を見ただけで
「赤字だから無理」と判断してしまう - 申請時期を考えずに進めてしまう
- 他の要件(技術者・社会保険)を見落とす
これらは、
建設業許可でよくあるつまずきポイントです。
まとめ|赤字でも、あきらめる必要はありません
建設業許可について、
- 赤字だから無理
- 決算が悪いからダメ
と最初からあきらめてしまう必要はありません。
建設業許可は、
会社の状況を整理したうえで判断する制度です。
「取れるかどうか分からない」
という段階こそ、
一度整理して考えてみることをおすすめします。


