建設業許可は60以上の許認可・手続きに派生します|全体像を分かりやすく解説

行政書士

建設業許可について調べていると、

  • 建設業許可って、ひとつ取れば終わり?
  • 取得後に何か手続きは必要?
  • 将来、他にも許可が必要になるの?

といった疑問を持たれる方が多くいらっしゃいます。

結論からお伝えすると、
建設業許可は単独で完結する制度ではありません。

整理していくと、
建設業許可を入口として、60以上の許認可・届出・関連手続きに派生
していきます。

まずは、全体像を図でご覧ください。

https://kensetsu.shinsei-support.biz/wp-content/uploads/2014/01/flow_chart2.gif
https://kensetsu-wakaru.com/wp-content/uploads/2019/07/osaka-flow-01.png
https://murakami39.com/wp-content/uploads/2013/07/kensetu_youken.jpg

なぜ建設業許可は60以上の手続きにつながるのか

建設業は、

  • 人を雇う
  • 現場を管理する
  • お金を動かす
  • 土地・建物を扱う
  • 会社として事業を継続する

という要素がすべて絡む業種です。

建設業許可は、
これらを適切に行っている事業者かどうかを確認する制度
でもあります。

そのため、
事業が成長・変化するたびに、
関連する手続きが自然と増えていくのです。


【分類①】建設業許可を維持するために必ず必要な手続き

建設業許可を取得した後、
ほぼすべての事業者に関係する手続きです。

  • 毎年の決算変更届
  • 5年ごとの更新手続き
  • 商号・役員・営業所変更の届出

これらは、
建設業許可を有効に保つための必須手続きです。

未提出や遅れがあると、
更新ができなくなったり、行政指導の対象になることもあります。


【分類②】元請・公共工事に関わるための手続き

事業が軌道に乗ると、
次のような相談が増えてきます。

  • 元請として工事を受けたい
  • 公共工事に参加したい

この段階で関係してくるのが、

  • 公共工事に関する各種申請
  • 元請として求められる登録・届出
  • 現場管理に関する制度

などです。

建設業許可は、
次のステージに進むための前提条件
になることが多い制度です。


【分類③】業務内容・工事内容が広がったときの手続き

建設業では、事業の成長に伴い、

  • 解体工事を行うようになった
  • 産業廃棄物を扱うようになった
  • 工事内容が専門化・多様化した

といった変化がよく起こります。

この場合、

  • 業種ごとの登録
  • 新たな許可や届出

が必要になります。

「知らないうちに必要な手続きをしていなかった」
というケースも少なくありません。


【分類④】人・お金・会社の変化に伴う手続き

次のような変化も、
建設業許可と無関係ではありません。

  • 従業員が増えた
  • 外国人を雇用した
  • 法人化した
  • 融資や補助金を利用した

これらはすべて、
建設業許可の要件や維持管理と密接に関係しています。

会社の状況が変われば、
確認や手続きが必要になることがあります。


【分類⑤】将来必ず関係してくる相続・事業承継の手続き

事業を長く続けると、
避けて通れないのが、

  • 事業承継
  • 代表者交代
  • 相続

といった問題です。

建設業許可は
人(経営者・技術者)にひも付く要素が多い制度のため、
承継の仕方によっては再取得や変更手続きが必要になります。

早めに全体像を知っておくことで、
将来の負担を大きく減らすことができます。


「60以上に派生する」は決して大げさではありません

ここまで挙げた内容を、

  • 許可
  • 登録
  • 届出
  • 変更
  • 更新
  • 関連書類作成

と細かく分けて整理すると、
60種類以上の行政手続きに派生するのは自然なことです。

ただし、重要なのは
すべてを一度に行う必要はない
という点です。


今すぐ全部理解する必要はありません

建設業許可に関する手続きは、

  • 会社の規模
  • 工事内容
  • 成長段階

によって、必要なものが変わります。

大切なのは、

  • 今、何が必要なのか
  • 将来、何が必要になりそうか

を整理できる状態にしておくことです。


まとめ|建設業許可は「会社の成長とともに広がる制度」

建設業許可は、

  • 面倒な申請
  • 一度きりの手続き

ではありません。

会社の成長・変化・将来に合わせて、
60以上の手続きへと自然に広がっていく制度
です。

全体像を知っておくだけでも、
将来の判断や準備がしやすくなります。