相続をスムーズに進めるためには、
基本ルールをしっかりと抑えたうえで
仕組みを理解する必要があります。
今回は賢く遺産を相続するために
やるべき基本的な流れを
ご紹介したいと思います。
相続人がが誰かを確認する
相続には優先順位のルールがあります。
被相続人の戸籍謄本をもとに
相続人を確定させましょう。
不仲の状態や争いがないかも
同時に調べます。
家系図を作るのもおすすめです。
①配偶者は必ず相続人になる
②第1順位は子
③第2順位は親
(第1順位がいない場合)
④第3順位は兄弟姉妹
(第2順位がいない場合)
財産目録を作成する
被相続人の財産をすべて洗い出し、
遺産総額を確認します。
預貯金や現金、不動産や有価証券を
まとめたもので、任意の書式となります。
負債も忘れずに記入しましょう。
相続人数をから基礎控除額を算出
3000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
相続人が妻と子2人の場合、
3000万円+600万円×3=4800万円
相続税を計算する
遺産総額から基礎控除額を引いた額が
プラスであれば相続税がかかります。
まずは法定相続分通りに
遺産を分けたとして
相続税を計算します。
実際は主とした遺産の割合に応じて
総額を案分することで税額が決まります。
配偶者が遺産を相続する場合は
1億6千万円(もしくは法定相続分)以下
なら配偶者控除の申請により
税負担はゼロになります。
遺産額 | 税率 | 控除額 |
1000万円 以下 | 10% | – |
3000万円 〃 | 15% | 50万円 |
5000万円 〃 | 20% | 200万円 |
1億円 〃 | 30% | 700万円 |
2億円 〃 | 40% | 1700万円 |
3億円 〃 | 45% | 2700万円 |
6億円 〃 | 50% | 4200万円 |
6億円超 | 55% | 7200万円 |
遺産の分け方を話し合う
どのように遺産を分けるか、
家族や親族で話し合ってみましょう。
被相続人となる人が遺産の分け方を
遺言書に残しておけば
手続きがスムーズに進みます。