権利義務に関する書類 一覧

行政書士

行政書士が作成する
「権利義務に関する書類」で
代表的なものと言えば

「売買契約書」
「遺産分割協議書」
「離婚協議書」

などですが、実は他にも様々な
書類があります。

今回は、行政書士が作成できるいろんな
「権利義務に関する書類」について
解説したいと思います。

金銭消費貸借契約書・借用書

金銭消費貸借契約書とは、
お金の貸し借りについて、
金額や返済日、返済方法などを決めて、

貸主、借主双方が署名捺印をして
作成する書類です。

利息や連帯保証人についても
この契約書で定めます。

借用書も似たような書類ですが、
貸主だけが保管するものなので
契約書を準備した方が良いでしょう。

不動産使用貸借契約書

土地や建物を無償で借りるときに
作成する契約書です。

対象物件や使用目的、
契約期間などのほか、禁止事項なども
この書類で定めます。

土地交換契約書

土地交換契約は、
いわゆる土地の物々交換です。

交換対象となる土地の所有権を
互いに移転させるために
契約書を作成します。

委任契約書と委任状

委任とは、法律行為を任せる
ことを言います。

委任契約は、お願いする人と
お願いされた人が結ぶ契約です。

似たような書類に、
委任状があります。

これは、お願いされた人が
第三者に対して

正式にお願いされたことを
証明するための書類です。

つまり委任状は、
第三者に提出するために作成する
書類ということになるわけです。

寄託契約書

寄託契約とは、物を預かって
保管してもらう契約のことを言います。

銀行にお金を預けることも
寄託になります。

自社商品を他社に預かってもらう
資材を社外倉庫で預かってもらう
知人に自分の荷物を預かってもらう

などの場合に寄託契約を結びます。

契約者、寄託物件、保管費用、
保管場所、保管期間などを定めます。

和解契約書=示談書

他人との間にトラブルが発生したときに、
裁判をせず、当事者どうしの
話し合いにより、

そのトラブルを解決することを
和解契約(=示談)と言います。

そして、その際に作成する書類が
和解契約書になります。

浮気、交通事故、傷害事件、パワハラ、
セクハラ、近隣トラブルなどを
話し合いで解決する際は、
和解契約書を作成した方が良いです。

念書・覚書・同意書・誓約書

念書は、私は○○について約束します、
ということを記した書類です。

主に個人間の約束ごとで使用します。

約束した人だけが提出するところが、
当事者と相手方双方が作成する
契約書や覚書とは異なります。

覚書とは、内容が簡単な契約書、
と思っておいて差し支えありません。

当事者と相手方双方が
持つことになります。

同意書は、私は○○について同意します、
ということを記した書類です。

誓約書は、念書とほぼ同じものですが、
提出先が役場や会社の場合に使います。

嘆願書・陳情書・請願書

嘆願書は、相手に実情を説明して
何らかのお願いをする文書のことです。

法的な効力はありませんので、
提出したからといって
確実に事態が変わるわけでは
ありません。

しかしながら、相手の行動を
制限する力はあります。

たとえば、セクハラをやめてほしい
旨の嘆願書をもらった時のことを
想像してみてください。

さぞ、ビビることでしょう。

そのくらいの効果はある
ということです。

似たような書類に
請願書と陳情書があります。

どちらも行政に提出する書類と
思っておいて差し支えありません。

請願書は、自分の正当な権利を
主張するときに使い、
陳情書は要望を伝えるときに使う
という理解でよいでしょう。

上申書・意見書

上申書も意見書のどちらも
意見を伝える文書のことです。

上申書は、自主的に意見を述べたい時に
提出するものであり、

意見書は、意見を求められた時に
提出するものです。

始末書

過失をお詫びし、その事情を書いて
提出する文書です。

許認可の申請で不備があった場合などに
提出を求められることがあります。

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